わたしは昭和40年1月1日に当社の3代目として生まれました。
大学卒業後は視野を広げるためアパレル関係会社に就職。
ヨーロッパで生産と輸入の仕事を経験したのち、家業を継ぐため和歌山に戻りました。
そこでわたしが驚いたのが、和歌山のローカル事情です。
温州みかんや南高梅はもちろんのこと、和歌山には魅力的でおいしいものがたくさんあるのに、他県にほとんど知られていません。
一次産業が中心の地域だけに、県外への商売はあまり得意でないという県民性に、Uターンしたことで気づいたのです。
わたしは、人にはそれぞれ役割があると思っています。
そして、丸三商店を継いだわたしの役割は、人と人をつなぐことだと考えました。
丸三商店では、東京をはじめとする都市圏の食品卸売会社や飲食店を訪ねて食材へのニーズを探るとともに、和歌山の生産者さんのもとで知られざる美味を開拓。
和歌山の食材の窓口となり、大きな市場へつなげることに取り組んでいます。
全国の若い飲食関係者の方々に、和歌山の食材の魅力を知っていただきたい。
そして、和歌山の若い生産者の方々と一緒に、地域をもっと活気づけたい。
それが、丸三商店の願いです。